dagui0655のブログ

主にNBAで過小評価をされているスター選手、優秀なロールプレイヤーについて語っていきます

ダグイのNBA選手名鑑No.3 テリー・ロジアー

こんにちはダグイです!二回連続で過小評価されているオールスターについての記事を書いたので今回は優秀なロールプレイヤーについて書きたいと思います!

 

今回紹介する選手は現在シャーロット・ホーネッツでスターターを務めているテリー・ロジアー(PG)です!昨年オフシーズンにホーネッツと大型契約を結んで少し話題になりましたね。

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童顔とたくさんのタトゥーっていうギャップが好きです笑

テリー・ロジアーことテリー・ウィリアム・ロジアー3世は1994年3月アメリオハイオ州ヤングタウンという場所で生まれました。

 

シェーカー・ハイツ高校へ進学したロジアーは高校2年時には平均25.6点、6.5リバウンド、4.5アシスト、4.7スティールをマークするほどの優秀な選手となっていました。ロジアーが2年の2012年同校は21勝3敗を記録し、地域の大会では実に2002年以来となるカンファレンスセミファイナルにまで進出しました。また、当時のESPNUのトップ100プレイヤーのランキングでは74位にランクインしました。

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アメリカって高校からタトゥー入れられるんですかね笑

 


Terry Rozier Been NASTY Since High School!! Official Ballislife Mixtape!

高校時代のハイライトの動画もありました。高校からダンクってレベルが桁違いですね…。

 

高校卒業後はルイビル大学へ進学しました。1年時は37試合に出場し平均7.0点、3.1リバウンド、1.8アシスト、1.0スティールをマークしAACのオールルーキーチームに選出されました。2年時には3P成功率を大きく落としたものの平均17.1点、5.6リバウンド、3.0アシスト、2.0スティールと前年よりも成績をさらにアップさせ、オールACCセカンドチームにまで選出されました。そして2015年3月30日にロジアーは大学のチームメイトであるモントレズ・ハレルと共にその年のNBAドラフトにアーリーエントリーしました。

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1年生からすごい活躍していたみたいです

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ハレルとチームメイトだとは知りませんでした

その年の2015年のNBAドラフトでは1巡目16位でボストン・セルティックスから指名されました。ちなみにハレルは2巡目32位でヒューストン・ロケッツへ指名されました。

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ロジアーを含めて4人ルーキーを指名しました

このドラフトではカール=アンソニー・タウンズ、ディアンジェロラッセル、クリスタプス・ポルジンギス、デビン・ブッカーなどのオールスターを生み出しています。

 

NBA1年目は大学時代とは一転、NBAレベルでの対応に苦しみDリーグに送られるなど39試合の出場に留まり全く活躍ができませんでした。プレーオフではエイブリー・ブラッドリーの怪我の影響で出場機会を少し増やし、平均得点を4.8得点にまで伸ばしました。

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ルーキーイヤーは相当苦労したんですね……。

2年目(2016-2017年シーズン)はアイザイア・トーマスの控え選手として少しずつ出場機会を増やし、11月12日のペイサーズ戦では当時キャリアハイの11点を記録しました。17年3月20日シクサーズ戦では26分の出場で14点、10リバウンドのキャリア初のダブル・ダブルを記録しました。彼の身長は約185㎝とNBAではかなり低い部類なのでこのダブルダブルは本当に凄いです。

 

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彼の跳躍力は本当にえぐいです笑

3年目(2017-2018年シーズン)は80試合、内16試合を先発出場し、スタッツのほとんどでキャリアハイを更新しました(平均25.9分の出場で平均11.3点、2.9リバウンド、4.7リバウンド、1.0スティール)。昨シーズンに比べて出場時間がかなり増え、特にリバウンドの数値を大きく伸ばしました。

ロジアーは18年1月31日のニックス戦でキャリア初先発を務め、初先発で32分の出場で17点、11リバウンド、10アシストのキャリア初のトリプル・ダブルを達成しました。キャリア初のトリプルダブル達成は2013年11月13日にトニー・ローテンが達成して以来NBA史上2回目の出来事だそうです。2月3日のホークス戦では36分の出場で31点、 7リバウンドをマークし、セルティックスではケリー・オリニク以来となる最も若くして30点以上を記録した選手となりました(ロジアーは当時23歳)。このシーズンはエースのカイリー・アービングの欠場で出場機会を大幅に増やして活躍する場面もかなり多かったです。

この年のプレーオフでも全試合先発出場を果たしカンファレンスファイナルまで進出しましたがキャバリアーズの前で惜しくも敗れました。ジェイソン・テイタムの活躍が大きかったのですがロジアーも同じくらい活躍していました。エースのカイリーが離脱する中周囲の予想外の活躍をしていたと思います。

プレーオフのハイライトです↓


Terry Rozier Highlights 2018 NBA Playoffs

この時のロジアーは本当にかっこよかったです!

 

しかし翌年の18-19年シーズンはカイリーが復帰したこともあり昨シーズンよりも出場時間を減らされ、それに伴い成績も少しずつ落ちていきました。絶対的エースであるカイリーの復帰はロジアーにとってはかなり痛かったに違いありません。プレーオフでは更に出場時間を限定され、チームもカンファレンスセミファイナルで昨季のプレーオフで破ったバックスに完敗を喫しました。ロジアーも大した活躍が出来ませんでした。

その年のオフシーズン、ロジアーを多くの出場機会を求めてトレードを要求し、ケンバ・ウォーカーとのトレードでホーネッツへ移籍し、3年5800万ドルの契約に合意しました。

これはかなり悪いトレードと言われており、僕もロジアーは優秀なロールプレイヤーと思っているのですが流石に高すぎると感じてしまいました。エースのウォーカーを失ったホーネッツも来季は20勝にも届かないのではないかと噂されたほどです。

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ロジアーにとってもプレッシャーがあったかもしれないです

迎えた19-20年シーズンですが開幕10試合を4勝6敗と周囲の予想を少し覆し、若手のデボンテ・グラハムやマリック・モンクの活躍もあってホーネッツは一時期プレーオフ争いにも入っていました。しかしチームは後に連敗を繰り返し、現在は23勝42敗イースタン・カンファレンスで10位と完全に負け越しています。

ロジアーも出場した試合全てで先発出場をし、3月10日のホークス戦ではキャリハイの40点をマークしました(試合は惜しくも敗退)。全てのスタッツでキャリアハイを更新し、3P成功率は40.7%と高確率をマークしています。しかし、個人的には今季2年目のデボンテ・グラハムに話題を取られたような気がしてしまいます…。それに契約金に見合った活躍ができていないとの声もたまに聞きます。それでもロジアーは来季もホーネッツの主力としてプレーしているでしょう!今後に期待です!

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ロジアーと共にグラハムに対しても期待してます!

以上がテリー・ロジアーの現在に至るまでの経歴です。最後にプレースタイルを分析していきます。彼の通算成績は以下の通りです。

総出場試合数:335試合

平均出場時間:22.7分

平均得点:9.6点

平均リバウンド:3.7リバウンド

平均アシスト:2.7アシスト

平均スティール:0.8スティー

平均ブロック:0.2ブロック

FG成功率:39.4%

3P成功率:37.1%

FT成功率:81.3%

 

出場時間が少し短いので今まで紹介した選手の中では物足りないスタッツかもしれません。アシストは少し少ないですがリバウンドをかなりとっていることがわかります。スティールは平均1本を切っていますが身体能力が高い優秀なペリメーターディフェンダーだと思います。

気になるのがFG成功率を4割切っているところです。3P成功率は今シーズンは4割超え、通算でも4割に届こうとしていますが安定感に欠けるところがあります。ポジションはPGですがプレースタイルやスタッツを見てみるとPG、SGをこなすコンボガードのような印象を受けますが、SGをやるにはサイズが不足しておりPGとしてのスキルをもっと磨く必要があるように感じます。速いスピードと高い跳躍力で時折派手なプレーも見せますが今後は安定感のあるプレーが必要です。

個人的にはロジアーにファーストオプションを任せるのは物足りない気がします。どちらかというとエースを支えるロールプレイヤー、もしくはサードオプションが適任だと思います。

ロジアーはまだ若く、現在のチーム状況的に来季も出場機会をたくさんもらえると思うのでもっと上手くなると思います。実力以上の契約をもらっているとの声もありますが実力で周囲の評価を見返して、オールスター級の選手になってほしいです!

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ホーネッツではグラハムに次ぐ得点源として活躍しています

以上がテリー・ロジアーについての記事になります。次回の記事でお会いしましょう!