dagui0655のブログ

主にNBAで過小評価をされているスター選手、優秀なロールプレイヤーについて語っていきます

ダグイのNBA選手名鑑No.1:クリス・ミドルトン

:こんにちはダグイです、今日から早速ダグイのNBA選手名鑑やっていきたいと思います!

 

記念すべき一番最初に紹介する選手はミルウォーキー・バックスの二番手エースであるクリス・ミドルトン(SG/SF) です!

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実は僕が一番好きな選手はミドルトンなんです!なので記念すべき最初の選手として彼を選びました。ちなみに何でミドルトンが好きかというと単純にプレーがカッコ良くて得点以外にもアシスト、リバウンドなど地味にオールラウンドに活躍できるからです。ディフェンスも悪くないですしね。

 

今年2度目のオールスターに選ばれましたが個人的にはもっと選ばれても良いほど価値の高い選手だと思っています。そもそもバックスのチーム状況は2年ほど前はそこまで良くはなかったので仕方のないことかもしれませんが。

 

今回は過小評価されがちなオールスタークリス・ミドルトンの生い立ち、大学での活躍、NBAでの経歴や現在に至るまでについて書いていきます。主にここ2年の活躍をチーム状況と共に焦点を当てていきます。

 

クリス・ミドルトンことジェームズ・クリスチャン・ミドルトンは1991年8月12日アメリサウスカロライナ州で父親のジェームズ、母親の二シェルの間に生まれました。彼には姉のブリトニーと従兄弟のジョシュ・パウエルがいて、パウエルは過去にレイカーズで2度NBAチャンピオンを経験しています。もう1人の従兄弟であるケニー・マニゴールトもウィチタ州立大学のバスケットボール選手でした。ミドルトンのバスケキャリアに大きな影響を与えていたと考えても良いでしょう。

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ジョシュ・パウエルは二回の優勝後は海外でプレーをしていました

 

いきなり飛んでしまいますがミドルトンはポーターゴードスクール(porter-gaud school)という高校へ進学、ジョシュ・ピアーソンヘッドコーチの下でプレーをし、高校2年次には平均12点、8リバウンドを記録しました。続く3年時には平均21点、8.6リバウンドとさらにスタッツを伸ばしサウスカロライナ州の最優秀選手にまで選出されました。2009年のマクダナルズ・オールアメリカンにもノミネートしましたが選出にはいたりませんでした。

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間違いなく同校史上最高の選手だったに違いないです

 

2009年ESPNはミドルトンを総合64位、スモールフォワードの中で最もシュートが優れているベストシューターとの評価をしました。このように高校時代から優秀な選手だったミドルトンにはミシガン大学、セントジョセフ大学、バージニア工科大学、テキサスA&M大学など様々な学校からバスケットボールの奨学金のオファーまでされましたが彼はその中からテキサスA&M大学への進学を決めました。ミドルトンはとりわけA&M大学の雰囲気、コーチングスタッフを気に入って入学を決めたそうです。

 

テキサスA&M大学では一年生から主力として活躍し、1、2年時にはNCAAトーナメントも経験しました。

 

一年生の時は平均7.2得点、3.7リバウンドで22試合先発出場。最後の5試合では平均13.6得点、FG53.5%、3P%54.5%、FT100%を記録。

二年生の時は平均14.4得点を記録しパシフィック12オールアメリカンのセカンドチームに選出。この時期はリバウンド、出場時間、スティール、3P成功率でチーム2位を記録。

三年生の時には平均13.2得点、5.0リバウンドを記録、パシフィック12オールアメリカンのオクラホマ大学戦で膝を故障し5試合欠場しましたが最後の7試合には出場して平均16.1得点、4.6リバウンド、FG44%、FT91%を記録。選手権トータルで19.5得点、4.5リバウンドを記録、テキサス大学戦では大学キャリア2度目となるダブルダブルを記録。

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見た感じ今とあまり変わってないですね笑

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やっぱりあまり変わらないなぁ笑

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プレーしていた時期は違いますがディアンドレ・ジョーダンもA&M大学出身です

このように一年時から活躍し、徐々に成長していったミドルトンは2012年のNBAドラフトにアーリーエントリーをして、2巡目39位でデトロイト・ピストンズに指名されました。当時1巡目9位でアンドレ・ドラモンドもピストンズに指名されました。

 

ちなみに2012年のドラフトではAD、ブラッドリー・ビール、アンドレ・ドラモンド、デイミアン・リラード、ドレイモンド・グリーン、そしてクリス・ミドルトンといった多くのスタープレイヤーを生み出した豊作のドラフトでした。でもまさかあのミドルトンが2巡目指名の選手だとは思ってもいませんでした。本当に驚きました。

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キム・イングリッシュ(24番)はNBAに定着できず海外リーグでプレーしてるそうです。

今でこそオールスターの仲間入りを果たしたミドルトンですが2巡目指名ということもありキャリア初期の方はだいぶ苦労していました。

 

ミドルトンは2012-2013シーズンにピストンズで背番号32でNBAデビューを飾りました。しかしミドルトンはピストンズでの一年目は27試合の出場にとどまり出場時間は約17分、平均得点はわずか6.1点という結果で終わってしまいます。2巡目の選手だったこともあってか出場機会はかなり限定的だった感じがします。またルーキーシーズンは数日NBAデベロップメントリーグにも送れられており苦労していました。翌年ミドルトンはブランドン・ジェニングスとのトレードでブランドン・ナイトと共にミルウォーキー・バックスへ移籍してしまいます。

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なんかこの時のペイサーズのユニなつい笑

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ミドルトンのレイアップ

 

ちなみにこの時期のピストンズは29勝53敗と低迷しておりミドルトンなどの若手をしっかり育成できればチーム状況も格段に良くなるはずでした。ここでトレードに出すのはやらかしたなと今は感じてしまいます。まあ運営陣でミドルトンがここまで良い選手になると予想した人は誰もいなかったんでしょうね。

 

一年目は出場機会が全然なかったミドルトンでしたが二年目のバックスでは一転全試合に出場、内44試合先発出場を果たしました。これによって平均得点は前年を上回る12.1得点を記録し、得点以外のスタッツでも向上を見せました。12月7日のワシントン・ウィザーズ戦では当時キャリアハイの29点を記録するなど徐々に成長の跡を見せていきました。

 

この年バックスは2019年シーズンにMVPを獲得したヤニス・アデトクンポをドラフトで獲得しておりチーム状況は最悪でしたが(このシーズンでは15勝67敗)才能のある若い選手達が集まっていました。ミドルトンもそのうちの1人として活躍していました。

 

当時バックスでは元名PGのジェイソン・キッドがヘッドコーチをやっていて、彼の指導がミドルトンにもたらしたものはとても多かったはずです。また、ミドルトンはディフェンスに難がある選手だったのですがキッドの指導の下ディフェンスも向上していきました。実際平均スティール数もそこそこ多いし穴になっているところも全くないですしね。

 

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何で背番号変えたんですかね?

 

2015年には自身初、バックスとしては5年ぶりとなるプレーオフ出場に貢献しました。ミドルトン個人としては全試合先発出場を果たし、平均15.8得点を記録したのですがFG成功率は4割を切り、3P成功率は32.4%とシュート成功率がシーズンよりも下がってしまいました。しかしFT成功率は9割を超えるなど随所でその才能を見せていました。そのオフシーズンの2015年7月1日ミドルトンはバックスと5年7000万ドルで再契約をしました。フロント陣から将来のコアの一角として期待されたんですね!ちなみにこのシーズンは出場時間が2852分でリーグ6位、平均36.1分で7位、FT成功率88.8%で8位を記録しています。

FT成功率の高さもすごいですが出場時間がかなり長いですね。何回も言いますが周りからかなり信頼されていたんですね。

 

2016年にはNBA3Pコンテストにも出場しました(これは2019年の3Pコンテスト)

 

2017年11月2日のシャーロット・ホーネッツ戦では破れはしたもののキャリアハイの43点を記録しました。その時の動画がこちら↓ 中国版ツイッターウェイボーから持ってきました。

https://weibo.com/tv/v/FtfVWlumn?fid=1034:0db5fba65e554ef709ee401dd811ce08

 

ミドルトンがすごいのはただ得点を取るだけでなくこの試合では5リバウンド、7アシストというオールラウンドなスタッツを残していること。さらにはこの試合はターンオーバーが0であること。40点以上0ターンオーバーを記録している選手は過去にミドルトンとラプターズのベテランガードであるカイル・ラウリーの2人しかいません。

どうですか?少しはミドルトンがどれだけすごい選手であるか少しは分かったはずです笑。

 

チームメイトのヤニスと共に成長していったミドルトンでしたがチームはプレーオフ一回戦の壁をなかなか破れずにいました。2018年のプレーオフでもボストン・セルティックス相手に3勝し、ミドルトン自身も平均24.7得点、5.1リバウンド、3.1アシスト、3P成功率はなんと61%と大活躍をしたのですが最後の最後で惜しくも破れてしまい、一回戦突破とはいきませんでした。

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一回戦でカイリー欠場してたけど見てて面白いシリーズでした!

2015,17,18年とずっとプレーオフ一回戦の壁を破れずにいたバックスでしたが2018-2019年シーズンは一転、前年を大きく上回る60勝22敗を記録し、これは1980-1981年以来となる好記録でした。シーズンMVPとなったヤニスの急成長やストレッチ5ブルック・ロペスの加入が大きな要因だと語る人がほとんどですがここで忘れてはならないのがもちろんキャリア初のオールスターに選出されたミドルトンの活躍です!

 

このシーズンでミドルトンの平均出場時間は31.1分で昨季より約5分も減っています。これは新ヘッドコーチマイク・ビューデンホルツァーの方針でもあり、ミドルトン以外の選手全員の出場時間もかなり短くなっており、主力のエリック・ブレッドソー、マルコム・ブログドン(今はペイサーズ)、ロペスの3人に至っては30分を切っています。そうやってみるとミドルトンの出場時間は比較的長いものしれません。ヘッドコーチからはヤニスと同じくらい信頼されているのでしょう。

 

と少し話が逸れてしまいましたがこの出場時間でも相変わらずシュート成功率は高く(若干落ちてましたが)平均リバウンド6.0と平均アシスト4.3は過去最高の数値でした。地味にダブルダブルを何回か記録してました。ミドルトンは得点に偏らずバランスの良いスタッツを残していますね。

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ダンクできて中外バランス良く点取れてしかも成功率も高い、結論最強。

 

 

そして自身初のオールスター選出。キャプテンのヤニスがリザーブとして一番最初に指名したのがミドルトンだったのです。約6シーズン一緒にプレーしていたこともあってかヤニスからの信頼は相当厚いんだろうなと感じました。中にはミドルトンが選ばれたのはチーム成績がよかったから仕方がなかっただとかオールスターはまぐれだったとか言っている人もいましたがそれは絶対にないと思います!とにかく過小評価しすぎです!彼はヤニスに次ぐバックスの大黒柱なのですから。

 

オールスターでは連続で3Pを決めていて試合をかなり盛り上げてくれました。しかしもうちょっと出場時間を与えてもよかったんじゃないかと個人的には思いました。

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レジェンドのノビツキーとハイタッチするミドルトン

リーグ最高勝率でプレーオフに出場し、一回戦でイースト8位のピストンズと対戦しました。この試合はバックスがスウィープでピストンズを下しミドルトンとしては自身初、チームとして18年ぶりとなる一回戦突破を果たしました。シリーズを通してとにかくヤニスが圧倒的支配力を見せつけていたことが強く印象に残っています。ミドルトンもゲーム1で14得点と少し出遅れたものの(それでも3P4/7で成功率57.1%)4試合トータルで平均19得点、5.5リバウンド、4.3アシストを記録し安定したシュートとオールラウンドなプレーでチームに貢献しました。

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バックス強すぎて震えました笑

二回戦では前年大激戦の末に敗れたセルティックスとの対戦でした。セルティックスもバックスと同様にインディアナ・ペイサーズをスウィープで下しており勢いに乗っていました。

 

昨年のリベンジを果たしたいバックスですがゲーム1を大差で落としてしまいます。ヤニスがセルティックスの硬いディフェンスによって完全に抑えられてしまったのが大きな要因でした。ミドルトンもダブルダブルを記録したのですが本来の力を出しきれずに終わった感がありました(それでも3P成功率3/4で75%、凄すぎ笑)。

 

しかしゲーム2では一転、所々ヤニスが抑えられるシーンもありながら約20点差でバックスが勝利しました。この試合でミドルトンは何と10本打ったうち7本もの3Pを沈めて28点、7リバウンドの大活躍で勝利に貢献しました。普段から安定してシュート成功率が高いミドルトンですがこの試合でのミドルトンは完全にキテましたね。入ると止まらないことを改めて感じました。初戦を黒星で終えてしまったバックスでしたがそれ以降は4連勝を飾ってカンファレスファイナル進出を決めました。このシリーズでミドルトンは平均19.2得点、6.4リバウンド、4.8アシストを記録しています。本当にバランスいいスタッツですね。

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ミドルトンはキャッチアンドシュートもできればドリブルから3Pも打ててバランスいいですよね

イースタンカンファレスファイナルではカンファレスセミファイナルでカワイ・レナードの奇跡的なブザービートフィラデルフィアシクサーズを破ったトロント・ラプターズとの対戦となりました。ラプターズは昨シーズンに大型補強をし(ミドルトンについての記事なので飛ばします!)、トレードデッドラインでもかなりいいトレードを行ったチームでした。

 

ここまでヤニスやミドルトンを中心に圧倒的な強さを見せつけたバックスでしたがここで歯車が狂ってしまします。

 

ゲーム1、2はホームで二連勝と波に乗っていたバックスでしたがそれ以降の試合を4連敗で落としてしまい、結局カンファレスファイナル敗退でプレーオフを終えてしまいました。勝負所でのフリースローを落としたり、ヤニスがファウルアウトになったりと経験不足がここにきて出てしまったという感じでした。個人的にバックスとウォリアーズがNBAファイナルで対戦して欲しかったのですごく残念でした。

 

ここまで活躍してきたミドルトンもカンファレスファイナルでは一転、終始安定感のないプレーで終わってしまいました。勝利したゲーム1、2でもそれぞれ11点、12点という別人のようなスタッツで終わっています(それでもゲーム2ではFG5/8で62.5%、3P2/3で66.7%)。ゲーム4で30点を記録しましたがゲーム3と5では一桁得点に終わっています(ゲーム5では6点しか取れませんでしたが10リバウンド、10アシストのダブルダブル)。結局このシリーズでは平均13.6得点、8.4リバウンド、4.1アシストと得点以外での貢献度は高かったのですがシュートタッチが安定しないままシリーズを終えてしまいました。試合を通してカワイ・レナードに全く歯が立たないシーンが数多くあり、自身初のカンファレスファイナル出場を果たしたものの無念のプレーオフになってしまった感じでした。

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シリーズを通してミドルトンはシュートが不調でした

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このシリーズのカワイは神ってました

プレーオフ15試合を通して(全試合先発出場)平均16.9得点、6.3リバウンド、4.4アシスト、FG成功率41.8%、3P成功率43.5%、FT成功率88.5%を記録しました。リバウンドやアシストのスタッツを大きく伸ばしましたが得点が昨シーズンのプレーオフに比べると約7.8点も落としてしまいました。

一回戦二回戦と安定したプレーを続けていましたがカンファレスファイナルでは別人のように調子を落とし、シュートスランプに苦しんでいました。2試合も一桁得点に終わるなど「らしくない」一面もありました。

 

このように悔しい形でシリーズを終えてしまいましたがミドルトンやバックスはこの年大きな躍進をすることができました。後は優勝だけですね。

 

そして19年のオフシーズンにミドルトンはバックスと5年1億7,800万ドルのマックス契約に合意しました。これはバックスがヤニスとミドルトンの2人を中心に優勝を狙いに行くということになります。一部の人はいくら何でもこの契約は高すぎると言っていましたがあれだけの活躍でマックス契約が高すぎるとは思えませんしむしろこれくらいの契約が妥当です。何度も言いますがミドルトンはそれほど価値の高い選手のです。

 

ミドルトンは19年の世界選手権のアメリカ代表にも選ばれていました。オールスターに引き続きアメリカ代表にも選ばれるなんて成長したな!と僕は本当に感動しました笑(上から目線でごめんなさい)。

 

当時のアメリカ代表にはスター選手がかなり少なく(ミドルトンはその中でも数少ないオールスター選手)優勝には届かないと思われていました。実際アメリカはフランスとセルビアに敗れ大会7位という屈辱的な結果で終わってしまいました。僕も本当にショックでアメリカ対フランスの試合は友達と一緒に見ていたのですがまじで勝って欲しかったです。しかしこの試合ではドノバン・ミッチェルをはじめとする若い選手が活躍していたのが印象的でした。

ミドルトンも安定したシュートでチームに貢献していましたがチームは勝つことができませんでした。しかし、自身にとっても貴重な経験ができたんではないでしょうか。

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7位に終わってしまったのは本当に残念、オリンピックにまた期待

続く2019-2020年シーズン、ミドルトンは開幕5試合で平均22.8得点を記録しシュートタッチがかなり良かったのです。しかし開幕11試合目のオクラホマシティ・サンダーとの試合で太腿の打撲で負傷退場を強いられてしまいます。幸い2週間後のアトランタ・ホークス戦で復帰し、12月2日のニューヨーク・ニックス戦から再び先発出場を果たしました。

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負傷退場したときはどうなるかと思いましたが早く復帰できてよかったです!

以降は昨シーズンを上回る活躍をし、ヤニスが数試合欠場した試合ではエース級の活躍で勝利に貢献しました。

ワシントン・ウィザーズ戦ではキャリアハイを大きく更新する51点、10リバウンドでチームの9連勝に大きく貢献しました。バックスで50点超えを達成した選手はミドルトンを含めて5人しかいません。50点でしかもダブルダブルって凄すぎます!


Middleton Drops CAREER-HIGH 51 PTS!

 

残念ながらチームはNBAが中断する直前に連敗を喫してしまったものの(それでも依然リーグ最高勝率)ミドルトン個人としては平均21.1得点、6.2リバウンド、4.1アシストと昨年よりもスタッツを更に伸ばし、中でもFG成功率49.9%、3P成功率41.8%、FT成功率90.8%とシュートタッチにはさらに磨きがかかりました。50-40-90clubも達成できていたかもしれません。

そして2年連続でオールスターのリザーブにも選出され、今季は実力で選ばれたことを証明しました(オールスターでは少し不調でしたが…)。成績次第ではオールNBAにも選ばれてもおかしくないと思います。

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ついにミドルトンもNBA最高の選手達とも肩を並べるようになりました

序盤戦は怪我で離脱するなど不安もありましたが昨年よりも一回り成長した姿を見せました。これからのミドルトンとバックスが楽しみだったのですが新型肺炎によってシーズンが中断してしまい、以降のプレーが見られなくなってしまいました。本当に残念です。

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ミドルトンはヤニスの最高の相棒でこのデュオも今や無類の強さを誇っています

以上が現在に至るまでのミドルトンの経歴です。バックスの生え抜きだと思っていたためルーキーシーズンをピストンズで過ごしていたのは意外でした。その後バックスでヤニスと共に成長していき2巡目指名の選手にも関わらず2年連続でオールスター、去年は世界選手権アメリカ代表にも選ばれたりとここに至るまでに相当な努力をしたことがわかります。本当にすごいですよね。尊敬します。

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どうでもいいけど白いハイソックス似合いますよね笑

長々と話してしまいましたが最後にミドルトンのプレースタイルを分析します。

ミドルトンのこれまでのNBA通算スタッツは以下の通りです。

合計出場試合数:510試合

平均出場時間:31.5分

平均得点:16.3得点

平均リバウンド:4.6リバウンド

平均アシスト:3.3アシスト

平均スティール:1.3スティー

平均ブロック:0.2ブロック

FG成功率:45.8%

3P成功率:39.2%

FT成功率:87.4%

 

これといってずば抜けたスタッツはないものの依然とシュート成功率はかなり高いことがわかります。特に3PとFT成功率の高さには驚きました。

 

意外なのはキャリアを通してブロックのスタッツが非常に低いことです。ポジション的にブロックのチャンスが少ないのが要因ですかね。その反面平均スティールは1本以上を記録しておりしっかりディフェンスができる選手であることがわかります。

 

ミドルトンがどのような選手かを具体的に表すと「中外どちらからも得点が取れるが特に3Pなどのアウトサイドシュートを得意とし、リバウンド能力やパス技術、ディフェンスにもそこそこ優れているバランスの良い選手」と言ったところでしょうか。キャリアで40得点、50得点を超えた試合がそれぞれ1試合あり爆発力も兼ね備えており、毎試合安定して得点を見込めるためチームの二番手としてはかなり計算のできる選手だと思います。また、キャッチアンドシュートとドリブルからのシュートどちらも得意としています(しかしピュアシューターというわけではないです)。勝負所にもまあまあ強いです。

 

しかし、シュートの安定性があるものの得点のばらつきが時々目立つことが欠点として挙げられます。バックスにおいてはヤニスという絶対的エースがいるのでそこまで問題は見られません。二番手エースとしては計算できますがチームのファーストオプションを任せるには少々役不足な感じもします。しかし19-20年シーズンではヤニスの欠場した数試合をエース級の活躍でチームを牽引していましたこともあり、主力選手として一皮剥けた感じもしました。

余談ですがミドルトンを3&Dと言っている人がたくさんいますがが今ではヤニスに次ぐエース、すなわちバックスのセカンドオプションという立ち位置が打倒であると思います。

 

↓ミドルトンのハイライト集貼っておきますね。ちなみに去年のシーズンのやつ。時折おしゃれなパスも披露しますよね。最高にかっこいいです。

 

Best of 2018-19: Khris Middleton

 

以上、今回は僕の一番大好きな選手のクリス・ミドルトンについてでした!本当にミドルトンはすごくいい選手なので個人的にはもっとみんなに知ってもらいたい選手です。今が丁度全盛期なのであと3、4回オールスターに出てヤニスと一緒にバックスで優勝してバックスでキャリアを終えてほしいです。

僕はミドルトンの22番が将来バックスの永久欠番になると信じています(ヤニスの34番と共に)。

最後まで読んでいただきありがとうございました!次回の記事でまたお会いしましょう!